2013年02月28日

修飾語の仕組み その3

では、最後の例文を考えてみましょう。
⑤ 今日は、暖かかったのでコートを脱いだ。

この文でも(文の本体の)主語が省かれています。一応、主語を「私は」とでもしておきましょう。
文の骨格を見ると、「(私は)脱いだ」ということになります。

「コートを」は、「脱いだ」を修飾していて、何を脱いだのかを説明しています。
そして、「今日は、暖かかったので」という部分は、ここだけで主語・述語の関係が成り立っているように見えます。これだけで、文として成り立つわけです。
ところが、この部分は「コートを脱いだ」という動作の理由を説明している修飾語です。動作の理由を説明しているということで、副詞的なはたらきをしています。
そのさい、原因や理由を示すはたらきをする「ので」という助詞が重要です。「言葉をつなぐ」はたらきをしているので、接続助詞(つなぎ言葉)と呼びます。
「今日は、暖かかった」という文と「(私は)コートを脱いだ」という文を結合しているのです。
「理由⇒結果」という関係で結びつけているのです。

では、英文に直して見ましょう。
まず「今日は、暖かかった」の部分は、
 it's warm today  となります。ここで、it's は it was の短縮形です。
気候や天候を表す it が、文法上の主語になります。意味上の主語は today です。
物理的に考えると、「今日」という「日にち」そのものが暖かいのではなく、気温・気候が暖かいということで、こういう約束になるのです。日本語でも同じ仕組みです。

次に「(私は)コートを脱いだ」の部分は、
 I put off my coat となります。
「自分の」コートを脱いだわけですから、my を忘れずに。そして、 put は過去形です。

接続詞の使い方

では、この2つの文を結びつけることになります。日本語の「ので」にあたる部分です。
2つ(複数の)文をつなげる意味とはたらきを持つので、日本語の文法で「接続助詞」と呼ばれます。
英語では「接続詞」を使います。
英語の接続詞には、たとえば「そして、および:and 」「しかし:but, however 」「だから、なぜならば、 ~という理由で:because, for, as 」「にもかかわらず:though, however 」「そこで、したがって、というわけで:therefore 」などがあります。
で、ここでは理由を示す because, for, as を使うことになります。どれを使ってもOKですが、あまり大げさにならないように as を使いましょうか。

ここで問題は、 as を it's warm today と I put off my coat のどちらにつけるか、ということです。
それは、日本語とまったく同じです。理由を表している文につけます。ただし、その部分の先頭につけます。
すると、
 As it's warm today, I put off my coat.
または、 I put off my coat, as it's warm today.  となります。
このように、as をつける位置さえ間違えなければ、どちらの部分を前に持ってきても構いません。

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接続語(つなぎ言葉)

日本語では言葉と言葉、文と文を結びつけるはたらきをする言葉には、「接続助詞」と「接続詞」の2つがあります。
接続詞は自立語で、それだけで独立した意味のまとまりを持ちます。
「しがたって」「だから」「ゆえに」「しかし」「だが」「けれども」「または」「そのうえ」「さらに」などがあります。
これらは接続助詞と同じように、言葉と言葉との「接続関係」、言い換えれば論理的な関連性(論理的連関)を意味・表示します。文の流れや組み立て、筋道を正確に表現するうえで、大事な言葉です。

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2013年02月26日

修飾語の仕組み その2

さて、今日は4番目の例文を分析します。例文は以下の通りでした。
④ 三番線のあの列車は、京都からやって来た。

まず文の主要な骨組みを考えます。
「列車は、やって来た。」が文の骨格です。ここで述語は、「やって来る」で、1つの動詞と考えます。
強調の働きを持つ「接頭語」の「やって」が「来る」についてできたものですが、単一の「複合動詞」として扱いましょう。

主部の修飾関係

主語の部分(ブロック)を「主部」と呼びます。この部分の修飾・被修飾の関係を見てみます。
「三番線の」と「あの」の両方が「列車は」を飾ります。
名詞の「三番線」に格助詞の「の」がついて、所属や帰属の意味を添えて、全体として列車の属性を説明しています。
そして「あの」という連体詞が、やはり「列車」を修飾しています。

述部の修飾関係

主部に対して、大きな分け方で述語のかたまり=部分を述部といいます。では、述部を分析しましょう
名詞の「京都」に「から」という格助詞がついて、動作の出発点・起点という意味を添え、これらが全体として「やって来た」を説明しています。

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助詞の意味とはたらき

さて、以上では、2つの格助詞「の」と「から」が主語や述語を修飾するうえで大きな役割を果たしていました。
助詞という語は、それ自体では独立した意味のまとまりを持つことはありませんが、ほかの言葉について、独特の意味合いを添えます。
独立できないので、「付属語」「従属語」と呼ばれます。
ほかの独立した意味を持つ語(自立語、独立語と呼ぶ)について、きわめて重要な意味の補完・補足のはたらきをするのです。

もう少し詳しく分析してみましょう。
主部にある「三番線の」「の」は、帰属や所属の意味合いを添えますが、より具体的には(別の表現に置き換えてみると)、「三番線にある」「三番線に置かれている」「三番線に停まっている」という意味になります。
こういう風に分析するのは、英語への翻訳(作文)を考えてのことです。英語は、こういう風に物理的に考えると、翻訳が楽になります。
英語では「3番線のあの列車は」の部分は、こうなるでしょう。
 That train on the third track 
 track は lane でも構いません。トラックの方がイングランド風ですかね。また on は of としても意味は通じます。

では、述部の「京都からやって来た」は、やって来るという動作の出発点・起点が「京都」であることを意味します。そのさい、「から」という助詞が非常に重要なはたらきをしています。
この場合の「から」は、空間的な意味での出発点です。こう考えるのは、「から」には「午後1時から」というように時間的な意味での出発点を表すはたらきもあるからです。
英語にすると、
 came from Kyoto  となります。
全文では、
 That train on the third track came from Kyoto.
 came from の部分を、現在完了形を使って has been from としてもいいでしょう。こうすると、「京都からやって来ていて、今ここに停車している(やがて別のところに向かうだろう)」というニュアンスになります。

posted by 田舎おやじ at 09:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 修飾語を使いこなす | 更新情報をチェックする

2013年02月22日

修飾語の仕組み

それでは、3番目の例文について考えてみましょう。
③ 落ちた栗の実を、竹の手籠にいっぱいに入れた。

見てのとおり、この文でも主語が省略されています。
ここでは主語を仮に「あき子」とでもしておきましょう。
この文のなかの「修飾する、修飾される」の関係は以下の図のようになっています。

修飾関係.png

「落ちた」は「栗の」を修飾。「栗の」は「実を」を修飾しています。そして、「竹の」は「小籠に」を修飾。「いっぱいに」は「入れた」を修飾しています。
そして、「落ちた栗の実を、竹の小籠にいっぱいに」が全体として「入れた」を説明しています。この全体は連用修飾の働きをしているわけです。 つまり、「何を」「何に」「どの程度に」入れたのか、を説明しているということです。

文の骨格は、「実を 入れた」ということになります。
英文をつくるときには、まず、この骨格を考えます。
実(栗の実として):chestnut(s)で、入れた:put in(into)。 put は過去形も同じです。
 put ~ in(into)~で、「~を~に入れる(入れた)」となります。
 put chestnuts in (into). 
ここに主語の「あき子: Akiko 」と「竹の小籠: a bamboo basket 」を入れると、
 Akiko put chestnuts in(into) a bamboo basket.
ここで、「あき子」は第三人称の単数です。で、 put の語尾に s がありませんから、それは過去形だとわかります。
最後に「いっぱいに」は to the full とします。そうすると、
 Akiko put chestnuts in(into) a bamboo basket to the full.

ところで、この文の意味から考えて、「あき子は、竹の小籠を栗の実でいっぱいにした。」と考えると、
 Akiko filled a bamboo basket with chestnuts.
とすることもできます。

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日本語の助詞と英語の前置詞の関係!

のちに説明しますが、ここでは、「~のなかに」を意味する語としてin や into、また「~で」という意味で with という「前置詞」を使いました。日本語で「~に」「~で」というのは助詞(格助詞)ですが、英語ではこれに対応するのが、どうやら前置詞らしい、ということを記憶しておいてください。

posted by 田舎おやじ at 08:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 修飾語を使いこなす | 更新情報をチェックする

2013年02月21日

修飾語のはたらき

修飾語の役割についての分析と解説を続けます。
今回学ぶ例文は以下のものです。
② リンゴの木の枝を、バッサリと切る。
この文には、修飾語を学ぶということで、主語が省略されています。本来は「私は」とか「太郎は」とかが入ります。
さて、文の骨格=本体は、「枝を切る」ですが、 [枝] を詳しく説明するために [リンゴの木の] という連体修飾語がついています。
さらに詳しく見ると、[木の] を [リンゴの] という語が修飾しています。
「木の枝」をさらに「リンゴの」という語が連体修飾しているのです。
この部分を英語に直すと、
 the branches of the apple tree  枝は branch の複数形にしました。
となります。
 of the apple tree が後ろから branches を修飾しています。

副詞による修飾のはたらき

さて、「バッサリと切る」の部分では、[バッサリ] が [切る] という動作の様子・状態を詳しく説明しています。「バッサリ」というのは擬態語です。より正確な日本語では、「大胆に」とか「思い切って」とかになるでしょう。
このように、日本語で「バッチリ」とか「どんどん」とかのような擬態語(役割は副詞)を使用する場合には、正確にはどういう語になるか、を考える習慣をつけましょう。そうすると、英訳しやすくなります。
さて、英訳すると、
 cut boldly となります。
 boldly とは「思い切り」とか「大胆に」「荒々しく」という副詞です。もともとは、bold という形容詞(大胆な、荒々しい、という意味)で、語尾に副詞をつくる ly をつけて副詞にしてあります。

人称と時制に注意すること

ところで、この例文には主語がないので、英語に直すときには正しくは主語を補います。
仮に「彼は」とでもしておきます。すると、
   He cuts the brabches of the apple tree boldly. 
となります。
 he は第三人称の代名詞で、cut は現在形ですから、語尾に s をつけるのを忘れないように。
このように、英語(ヨーロッパ語)では、人称がどうなっているか、時制(過去・現在・未来など)がどうなっているか、について判断しなければなりません。

日本語でも、「切る」にするのか「切った」にするのかについて、脳のなかでは判断しているのです。ところが、その判断過程はあまりに自動化されているために本人が気づかないのです。
そのため、英語で話すときには、「何と面倒な」と思うわけです。しかし、作文で書くときには、どうしようかと考えるはずです。

ところで、副詞の boldly は文の後ろに入れましたが、文法的には、 He のあとでも cuts のあとでも構いません。前にもってくると boldly がより強調されるニュアンスになります。
そして、これはドイツ風というか古いアングロサクスン系の用法です。ドイツ系の人の話し方は、こうなる場合があります。

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他動詞と目的語

さて、この文には、主語の省略のほかに、じつは大きな問題が残されているのです。
この文の「切る」という動作を修飾している言葉は、実は「バッサリと」だけではないのです。
「リンゴン木の枝を」という部分も、全体として「切る」という動作を詳しく説明しているのです。
「切る」という動詞は厳密には「他動詞」と言います。動作の主体が、外部の別のもの(他者)に働きかける動作を意味しているのです。
つまり、「何を切るのか」を説明する語を入れないと収まりが悪いのです。この、「何を」を説明する言葉もまた、「切る」の修飾語なのです。

この「何を」に当たる語は、「目的語」または「客語」と言います。目的または客体となる言葉という意味です。
こうして、動作を表現するときには動詞を使うのですが、目的語・客語を取る他動詞か、目的語・客語なしでも構わない「自動詞」かを区別する必要があるのです。
自動詞には、たとえば「眠る」「歩く」「浮く」などがあります。

posted by 田舎おやじ at 10:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 修飾語を使いこなす | 更新情報をチェックする

2013年02月20日

修飾語の種類

英語の習得・上達のために、日本語の文法を知り、正確に言葉を使いましょう。これが、このブログの課題であり、テーマです。
英語を聴き取り、話すことができるためには、英文の組み立てを理解しなければンりません。ここでは、日本語で相手に話題をきちんと伝えるための訓練からはじめます。
今回は、修飾語の意味や役割、働きなどをきちんと把握することです。修飾語の働きや役割は、日本語でも英語でも基本は共通しています。日本語を正確に理解すれば、英語の理解もたやすくなります。

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連体修飾語と連用修飾語

修飾語には、連体修飾語と連用修飾語の2種類があります。名詞=体言を修飾するのが「連体修飾語」で、用言=動詞や形容詞、形容動詞を修飾するのが「連用修飾語」です。
例文で考えてみましょう。

① この本は、大変に面白い。
② リンゴの木の枝を、バッサリと切る。
③ 落ちた栗の実を、竹の手籠にいっぱいに入れた。
④ 三番線のあの列車は、京都からやって来た。
⑤ 今日は、暖かかったのでコートを脱いだ。

上の例文で、ピンク色の部分が連体修飾語で、、オレンジ色の部分が連用修飾語です。
文法的に分析・解説してみましょう。

①では、[この] が [本] を詳しく説明しています。本はこの世に無数にありますが、今目の前の [この] 本というように特定して説明しているのです。
[大変に] は、[面白い] を飾っています。どれくらい面白いのかという程度・度合いを詳しくしているのです。ほかにも、「少し面白い」「そこそこ面白い」という風に、面白さの度合いを説明する言葉はいくつもあります。

ここで大切なのは、今自分は「この」という語を「本」を特定・説明するために使う、ということを意識することです。
次に、「大変に」という語については、面白さの程度を詳しくするために「面白い」という形容詞につなげて用いるのだ、と意識してください。
どういう言葉でどの語を修飾するか(詳しく説明するか)ということを強く意識し、注意を向けてください。


連体詞と指示代名詞

ところで、「この」という語は「連体詞」と呼ばれる品詞です。つまり、名詞について説明するだけしか役割=意味がない言葉なのです。ほかに「あの」「その」などがあります。
もともとは「これ・の」というように、「これ」という指示代名詞に「の」という助詞がついてできたものです。「の」は「属格」(所有格で帰属や属性など)を意味する格助詞です。
属格とは、誰のものか、どれに属するのか、何に付随するのか、を意味する働きのことです。
英語では this book の this ですね。this も指示代名詞で、日本語と同じです。

連用修飾語

「大変に」という語は、形容動詞で終止形、言い切りの形は「大変だ」です。その連用形が「大変に」です。つまり、「大変に」という語は用言(動詞・形容詞・形容動詞)を修飾する働きしかできません。そして、この連用修飾語としての役割を「副詞」の働きとも言います。
英語では very interesting / interesting very much となります。ここで、very / very much は「副詞」で、形容詞の度合いを詳しく説明する言葉です。働きは日本語まったく同じです。
形容詞につく副詞は1語だと形容詞の前に来ます。しかし、very much は、interesting を修飾しますが、2語以上なので直後に回ります。
ただし、口語(話し言葉)では、
  This book is very-much-interesting. という風に、正規の文法をはずして話す言い方もあります。ハイフン(-)が入っているので、何とかOKです。
①の文を英語でつくると、
 This book is very interesting. / This book is interesting very much.
となります。
この続きの解説は、次回になります。

posted by 田舎おやじ at 11:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 修飾語を使いこなす | 更新情報をチェックする

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