2013年02月21日

修飾語のはたらき

修飾語の役割についての分析と解説を続けます。
今回学ぶ例文は以下のものです。
② リンゴの木の枝を、バッサリと切る。
この文には、修飾語を学ぶということで、主語が省略されています。本来は「私は」とか「太郎は」とかが入ります。
さて、文の骨格=本体は、「枝を切る」ですが、 [枝] を詳しく説明するために [リンゴの木の] という連体修飾語がついています。
さらに詳しく見ると、[木の] を [リンゴの] という語が修飾しています。
「木の枝」をさらに「リンゴの」という語が連体修飾しているのです。
この部分を英語に直すと、
 the branches of the apple tree  枝は branch の複数形にしました。
となります。
 of the apple tree が後ろから branches を修飾しています。

副詞による修飾のはたらき

さて、「バッサリと切る」の部分では、[バッサリ] が [切る] という動作の様子・状態を詳しく説明しています。「バッサリ」というのは擬態語です。より正確な日本語では、「大胆に」とか「思い切って」とかになるでしょう。
このように、日本語で「バッチリ」とか「どんどん」とかのような擬態語(役割は副詞)を使用する場合には、正確にはどういう語になるか、を考える習慣をつけましょう。そうすると、英訳しやすくなります。
さて、英訳すると、
 cut boldly となります。
 boldly とは「思い切り」とか「大胆に」「荒々しく」という副詞です。もともとは、bold という形容詞(大胆な、荒々しい、という意味)で、語尾に副詞をつくる ly をつけて副詞にしてあります。

人称と時制に注意すること

ところで、この例文には主語がないので、英語に直すときには正しくは主語を補います。
仮に「彼は」とでもしておきます。すると、
   He cuts the brabches of the apple tree boldly. 
となります。
 he は第三人称の代名詞で、cut は現在形ですから、語尾に s をつけるのを忘れないように。
このように、英語(ヨーロッパ語)では、人称がどうなっているか、時制(過去・現在・未来など)がどうなっているか、について判断しなければなりません。

日本語でも、「切る」にするのか「切った」にするのかについて、脳のなかでは判断しているのです。ところが、その判断過程はあまりに自動化されているために本人が気づかないのです。
そのため、英語で話すときには、「何と面倒な」と思うわけです。しかし、作文で書くときには、どうしようかと考えるはずです。

ところで、副詞の boldly は文の後ろに入れましたが、文法的には、 He のあとでも cuts のあとでも構いません。前にもってくると boldly がより強調されるニュアンスになります。
そして、これはドイツ風というか古いアングロサクスン系の用法です。ドイツ系の人の話し方は、こうなる場合があります。

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他動詞と目的語

さて、この文には、主語の省略のほかに、じつは大きな問題が残されているのです。
この文の「切る」という動作を修飾している言葉は、実は「バッサリと」だけではないのです。
「リンゴン木の枝を」という部分も、全体として「切る」という動作を詳しく説明しているのです。
「切る」という動詞は厳密には「他動詞」と言います。動作の主体が、外部の別のもの(他者)に働きかける動作を意味しているのです。
つまり、「何を切るのか」を説明する語を入れないと収まりが悪いのです。この、「何を」を説明する言葉もまた、「切る」の修飾語なのです。

この「何を」に当たる語は、「目的語」または「客語」と言います。目的または客体となる言葉という意味です。
こうして、動作を表現するときには動詞を使うのですが、目的語・客語を取る他動詞か、目的語・客語なしでも構わない「自動詞」かを区別する必要があるのです。
自動詞には、たとえば「眠る」「歩く」「浮く」などがあります。



posted by 田舎おやじ at 10:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 修飾語を使いこなす | 更新情報をチェックする
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