2013年03月02日

接続語(つなぎ言葉)

前々回、前回くらいから、文と文、文節と分節とのつながり関係が、論理が明晰な文章(会話)をするために、重要だということを学びました。

ここで、あるまとまった文脈をもつ文の集まりを文章と呼ぶことにします。集合ですから、いろいろな大きさというか単位に区分し、まとめあげることができます。
「段落」という単位、それが集まってつくる「節」「章」というような単位、さらに大きな単位としては「作品全体」があります。
それらの単位には、意味的なまとまりがあり、それを文脈とか連関性(context)と呼びます。
ここで、テクスト: text とは編まれたもの、織り上げられたものという意味で、いくつかの言葉が編まれててでき上がった、1つの意味構造をもつ言葉の集合単位です。そして con とは、「結合し、組み合わされ、関連した」という意味を持つラテン語由来の接頭辞です。
文脈とはそういうものです。構築された意味連関ということです。
そして逆に、1つの文はさらに小さないくつかの部品=部分に分割できます。

◆文章のなかの部品どうしの関係を考える◆

ここで、2つの部分の関係を分析してみましょう。
《例文》
① 風がそよぎ、雲が流れる。

この文は、
「風がそよぐ。=A」と
「雲が流れる。=B」
という2つの文(つまり、2組の主語=述語の関係)をつなげたものです。

A、B2つの部分は、文脈上、つまり意味の関係を分析しますと、
AとBとは「対等並列」「並立」の関係、つまり同じ重みのものとして並んでいます。したがって、AとBとを入れ換えても成り立ちますし、意味は変わりません。
これを、文法上は「並列」ないし「並立」といいます。

ここで、AとBをそれぞれ独立の文として完結させたままにして、AとBとのあいだに「つなぎことば」=接続詞を挿入して、もとの文と同じ関係の文章にしてみましょう。

「風がそよぐ。[   ] 雲が流れる。

[ ]に入る接続詞は、「そして」「また」です。例文に入れるには不適切ですが、同じ意味合いの「連結関係」を示す接続詞に、「および」「ならびに」があります。

次の例にいきます。

② 学生たちは駅に急いだが、電車には間に合わなかった。

この文を2つに分けると、
「学生たちは駅に急いだ。=A」と
「電車には間に合わなかった。=B」
になります。 ただし、Bでは、「学生たちは」という主語は省略されていますので、表記の上では、述語だけの文です。
変則的な文ですが、主語が何かはすぐに理解できるために、許される省略です。
文法的には、省略された主語を意識しておきます。
AとBとのあいだに入る接続詞は、「けれども」「しかし」「ところが」「だが」などです。
AとBとの関係は、「対立」ないし「反対」という連結関係です。これを「逆接」と」いいます。ここではAとBとの入れ換えはできません。

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3つめの例にいきます。

③ 風が吹き、旗竿が揺れた。

2つの文にすると、
「風が吹いた。=A」と
「旗竿が揺れた。=B」
となります。
AはBの原因・理由を説目しています。風が吹いた[ から ]、旗竿が揺れた のです。
この2つを連結する接続詞は、「だから」「そのため」「ゆえに」などです。この関係を「順接」と呼び、文脈上は「当然の原因・結果」つまり「順当な因果関係」を表す関係です。
同じ意味合いの接続詞には、「したがって」「それゆえ」などがあります。
ところが、この反対向きの連結関係を示すものもあります。

③´ 旗竿が揺れた。[なぜなら]、風が吹いたからだ。

ここでは、「なぜなら」という接続詞が使われています。これは、前に結果や結論を示す文があって、次にその原因や理由を説明する文がつながっていく関係です。
これを、「原因提示」とか「理由説明」といいます。

このほかのものも含めて、接続詞としては、
◎ さらに・しかも・そのうえ …(連結関係:追加、添加、累加)
◎ ところで・さて      …(    :話題の転換)
◎ それから・すると     …(    :前後、順次関係)
◎ つまり          …(    :要約、集約)
◎ たとえば         …(    :例示)
◎ なぜなら         …(    :原因提示、理由説明)
などがあります。
ただし、「ところで」「つまり」「たとえば」については、辞典や文法書によっては、「副詞」として区分するものもあります。

このようにして、文脈における部品の間の連関・関係性を分析し、文章や文脈の組み立てを考察する訓練をしましょう
接続語を使いこなすということは、自分が記述する文章、文脈が、どのような流れや組み立てで、展開し、動いていくのかをイメイジする力を身につけるということでもあります。
文章の設計図や見取り図を描く技術を磨くということです。

新聞の記事や小説の任意の文章を抜き出して、文と文、部分と部分のあいだに「接続語」を入れる練習をしてみましょう。次回は、英語で考えます。

posted by 田舎おやじ at 14:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 修飾語を使いこなす | 更新情報をチェックする
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